超絶のネタ探偵

俺は全てを超越する。案ずることはない。そもそも案ずる要因がない。世界は愛でできている。愛こそ全てだ。愛があれば他には何もいらないのだ。
だから俺はプロ技の一問目すら解けなくても何も感じない。豚どもの悲鳴も、それを超越者の視点から見ている試験教官の嘲りきった笑みも、微妙に焦っているであろう学長の苦労もマツさんの舌打ちもぜんぶ全部偽りだ。なぜか?
なぜなら俺が神だからである。俺が全てを決めるからである。一問目のあまりのわからなさに「単位なんかいらねーよ」と俺のカスのような良識が反転するとき、俺は全ての真実を知り全ての愛を受け全てを見通した俺の感情はもはや偽者となった。故に現在の俺は超越者であった。
―――そう、いまや俺はアカシックレコードにすら手が届く!もはや俺は真実の愛、神の愛アガペーの境地に立っているっ!




電車男をもう一度読み直しつつ、夜も世もふける。電車いい奴だなぁ。エルメスかわいいなぁ。
ところで幻覚キノコってどこで売ってるんだろう。はやく存在死しないと……